介護現場で思うこと

こんにちは。ライコ です。

今日は介護施設で働く「介護職」として大切なことを記事にしたいと思います。

皆さんの介護現場では、そこで働く職員の様子は如何でしょうか。

実際に現場で働いている職員の様子は大切ですよね。介護職員がバタバタしていれば、その雰囲気も慌ただしく落ち着かない空気となりますよね。職員がイライラしている感情が表面に出ていれば、自ずとフロアの空気も重く、ご利用者間にもトラブルが置きがちではないでしょうか。

そういった意味でも職員は、実際の介護サービスだけでなくフロアなどのパブリックなスペースの空気を醸成する存在でもあり、当然ながらやはり存在感は大きいですよね。

しかしながら、介護のプロといえども人です。何度も何度も同じことを繰り返されたり質問をされたり怒鳴られたりと、感情をぶつけられそれに反応をしてしまうことも珍しくありませんよね。

もちろん介護のプロとして、どうあるべきか。どう対処すべきか。それも充分に理解をされているはずです。このような理想と現実とのギャップに苦しまれている職員の方も多いのではないでしょうか。正に感情労働と言われる所以ですね・・・・

僕も毎回、毎日、その葛藤には苦しんでいます。そして反省の繰り返しです。人によっては介護歴が長いが故に感情を隠すことをやめてしまっている人もいるのではないでしょうか。

目次

ご利用者様を見るということ

介護に携わる者としてご利用者様の観察や情報収集は基本です。それらを基に接遇や介護計画に活用します。

当然ご利用者様には様々な方がおられますよね。男性が苦手な女性の方。全てにおいて責任感が強い方。常に仕事を求められる方。人の行動に厳しい方。そのご利用者様の性質は、本来の性格はもとより今までの生活歴や生い立ち、認知症などの病からきているものなど様々ですよね。

僕はそれらの中でも、やはり人は全て ”生い立ち” に性格や思考基準のエビデンス(根拠)があるように思います。もちろん僕自身も然りです。それを理解することで、そのご利用者様が何故〇〇にこだわるのか、〇〇が許せないのか、〇〇に厳しいのか。それらを理解した上でその方に合ったアプローチを見出すことができ、その方に合ったサービスにも繋がるものであると考えています。

だからこそ、そのご利用者様のバックボーンを理解する為には、”生い立ち” すなわち「歴史」を知らなければならないと思います。ご利用者様はどんな生活をされ、どんな歴史を持っているのか。それを知る為には、やはり現代とは違う当時の日本の社会情勢を知らなければなりません。

歴史を知る

10年前には、ご利用者様の中にはまだ「明治生まれ」の方がおられました。

明治ですよ? 10年前に90代後半だったご利用者様が生まれた日本には、正に歴史の教科書に載っている英雄達が存命もしているのです。

「るろうに剣心」など数多の映画や小説、漫画に登場するみんな大好き「新撰組」の三番隊組長、斎藤一(さいとうはじめ)も存命していた時代です。ご利用者様によっては、直接関係を持たれていた方もいたかも知れません。私は歴史が好きであるので、これを想像するだけで興奮を隠せません。

良いことばかりではありません。日本には戦争の歴史もあります。斎藤一が実在していた頃に生まれた方は、戦中戦後の激動の時代を経験されており、文字通り「歴史の生き証人」「生き残り」です。それを考えるだけでも畏敬の念は隠せません。

そして ”引き揚げ” を経験された方がおられましたら尚のことです。それだけでも、そのご利用者様の接遇においては「〇〇さんは本当に今まで頑張ってこられたんですよね。〇〇さんが頑張られていたことはみんな知っていますよ。」という言葉が必ず出てくるはずです。そして「〇〇さん達が頑張ってくださったおかげで今私たちが普通に生活出来ています。」とも。

”引き揚げ” についてはここでは語りませんが、介護に携わるこの記事の読者であればぜひ調べて見てください。現代からは想像も付かないほどの苛烈を極めたものです。

日本の歴史を知る上では大東亜戦争を知ることは大切です。もちろん介護において全てを知る必要はないのかも知れませんが、ご利用者様のバックボーンを知るには避けて通れない歴史です。戦後のGHQ統治下での社会もまた然りです。

ご利用者様の世代交代

21世紀の現代からは想像も付かない大東亜戦争時代。その後のGHQ統治下での社会や復興。その時代の当事者であったご利用者様も、年々世代交代がされつつあります。今後は団塊世代の方々が利用されてきます。そしてそのバックボーンはまた異なります。

介護として直接ご利用者様と関わる私達は、やはり当時の社会情勢を学ぶ必要があると私は思います。これは単に ”歴史好き” からの視点だけでなく、マーケティングの観点からも、介護サービスの観点からも必要な「情報」なのではないでしょうか。

伝えたかったこと

認知症などにより短期記憶が極めて困難な方、職員や他のご利用者様の行動などに極めて厳格な方などなど。私達介護職員は感情的になり易いですが、こういった時代背景やバックボーンを理解することでそのご利用者様の行動や言動一つをとっても解釈が変わるはずです。

葛藤に苦しまれ自身の反省を繰り返されている方は、是非ともご利用者様のバックボーンに興味を持ってみてください。必ず貴方の視点が変わり視野が広がるはずです。

余談

かつてご利用者様の一人に、大東亜戦争時代のとある零戦のエースパイロットの奥様がご利用されていたことがありました。このパイロットは日米共に有名な方でした。零戦などがお好きな方は必ず知っている方です。

そのご利用者様は旦那様のことを誇りに感じられていたので、私は良く零戦のエースの話を伺っていました。実際の性格や発言。敵国であったはずのアメリカから敬意を持って接せられていたことなど、決して本やWikipediaでは知ることのできないことを沢山お話しして下さいました。今でもその方の旦那様の話をしてくださっている時の嬉しそうな、寂しそうな表情を忘れることはありません。私にとって大切な思い出の一つです。

seeya !


ライコ
夢見る介護士
43歳 介護士|介護現場は20年以上|元いじめられっ子 | 課のリーダーとしてリーダーシップとマネジメントを実践|職員満足度80%を達成|お絵描き大好き|イジメ嫌い|夢は介護タクシー開業(現在準備中)|
いじめられっ子ならではの処世術を発信。
介護現場から見えてきたお悩み解決記事を発信中。

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ライコブログ : 運営者

ライコのアバター ライコ 43歳介護士

43歳現役介護福祉士から見たカイゴの世界を発信。元いじめられっ子。
いじめを受けていた経験から独自の処世術を見出し、「誰でも出来る」コミュニケーションを用いて人材育成に活かす。
夢は介護タクシー開業!現在は事業計画及び開業準備中。

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